Ryan

パリの恋人たちのRyanのレビュー・感想・評価

パリの恋人たち(2018年製作の映画)
3.7
お分かりだろうか?
劇中53分からシーンが変わるたびに誰もいないはずの扉が開いたり閉まったりする事に…恐ろしい。


ストーリー
ジャーナリストのアベルは、3年近く同居している恋人のマリアンヌから妊娠を告げられるが「あなたじゃない」の一言で別れることに。よりによって相手はアベルの友達のポールで、彼の家族にも祝福され、二人は結婚するが…。



監督・主演 ルイ・ガレル
共演 レティシア・カスタ
   リリー・ローズ・デップ



皮肉が面白い。
ルイガレル作品を数本しか観ていないためわからないが発展途上な映画。
彼のやりたい事はわかるし、脚本も詩的でとてもお洒落で優雅。
カット割も面白く構成にも小説的な良さを感じるが、どこか青い。39歳と言う年齢の割に大学卒業仕立てのような映画を撮る人だなと。このまま制作を続ければかなり面白い監督になる予感がする。
脚本の特にセリフが好きで、一つ一つがフランス流。性にオープンな国だからこそできる映画。そして、子役の使い方と演出が絶妙に上手い。変態なんじゃない?ってレベルで短時間の表現がうまかった。

熟年の夫婦間を出す主演2人だなと思ったらリアルで結婚しているらしく納得。
この映画の1番の優勝は子役のジョゼフ・エンゲル。彼の知的だが子供心をくすぐる演技が最高。最新作も話題になっていただけに今後期待大。美しい少年だなと感じた。
そして、リリーローズデップ
彼女は何故か目が行く。これが本質的なものか演技的なものかはわからなかったが良い意味で存在感がある。


思ったより面白かったし初めてのキャストとの出会いがあり満足。
ジョゼフエンゲルには要注目。
Ryan

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