かわぐ

プロメアのかわぐのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
3.0
トリガーの新作映画。炎を操る新人類バーニッシュの出現に端を発する惑星規模の発火現象である世界大炎上により、人口の半分が焼失してから30年が過ぎた世界。自治共和国プロメポリスでは、炎上テロを繰り返す過激派バーニッシュの集団マッドバーニッシュに対抗すべく、対バーニッシュ用装備を扱う高機動救命消防隊バーニングレスキューが消火活動を行っていた。
いきなりの設定のわりにすっと入ってくる。それからのバーニングレスキューの登場シーンは上がる。映像も"トリガー"って感じがする。炎を操る的に氷の銃で対応ってなんかおもしろい。全体的なストーリーはインディアン映画から使い古された展開で特筆することはないかな。真の悪者の伏線もこれでもかとわざとらしく描かれている。ただひとつひとつのシークエンスは既視感があるものが多かった印象。最近みた庵野監督のドキュメンタリーで頭の中で考えてもそれ以上のものはでてこないと言ってたのを思い出した。
映画一本で表現するのはかなり難しかった気がする。後半の展開は雑というか無理やりというか。クレイがただのアホのこの様。しかし解決したし本人も満足の展開なのか。ただ謎の正義感で1万に助けようとして簡単に全人類助かってそれでいやーよかったとなるのだろうか。なぜガロを嫌いだったのか。リオはなぜ子供?エリスはなぜ妹を異様に気にするの?一人ひとりも掘り下げられていないのでキャラクターの行動に納得できない物が多い。そこまで含めて中島かずきっぽい脚本ではあるのだけど。1クールくらいでじっくり描いてほしかったな。嫌いではない
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