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プロメアのhのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
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終始映像と音の効果が凄まじい。
前情報を全く入れずに観たのでリオのこと美少女かと思ってたんですけど、喋り出したら超男声でびっくりしてブチ上がってしまった。
ガロが初見のリオに「女じゃねえか!」じゃなくて「まだガキじゃねえか!」って言うのが最高なんですよ。ありがち〜な「可愛い男イコール女」という性的な揶揄を含む描写が全く無くて、観ていて気持ちよかったです。

ただ本編に関しては、うーーーん、観ている2時間の間は楽しくて最高最高だったんだけど、観てから時間が経った今は悶々としている。映像と音楽に押されて大切な部分が宙ぶらりんなこの感じ、グレイテスト・ショーマンと似てる(あちらよりずっとよくできていますが……)

一番重要なはずのプロメアが結局何だったのか理解できなかったのが不可解。別次元の生命体………?最初の描写だとストレスによるものかと思ってたんだけど(発症者?が満員電車のサラリーマンとかDV受けてる女性だったので)。リオと、その他のプロメアのアイデンティティに関わる大切な部分なのに、これで良いのかな。
その特性から明らかに差別されていたプロメアたち、「彼らの特性を認め、その上で共生する」のではなく、「プロメアがその特性を失う」ことでの共生って、どうなの?
主人公のガロも差別意識を持っていたし、あんな終幕で良かったのかなあ。ガロ自身がその意識を認めて、償う場面が必要だったと思う。だってそういうわけでガロが何を考えてるのか分からなくて全然好きになれなかったし。

プロメアたちは本当にかっこよかった。リオ見たさでもう一度観に行くかもしれない………。
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