あきら

プロメアのあきらのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
4.0
噂に聞くキルラキルやグレンラガンは見たことないのですが、劇団☆新感線は大好きです。

という私がこの作品を観た場合だと、とても新感線!!!
もちろん馴染みのある主要声優陣のせいもあるけどね。
それにしても中島かずき感!!!

安定の古ちんパイセンの存在感だし、松ケンのガロなんて蒼の乱のマサカドのまんまじゃない?
リオに至っては早乙女さんの早乙女さんらしいとこを見事に引き出したキャラ造形としか…
そして堺さんな!既視感そして既視感よ。

アニメイターの精魂込めたような描き込み系とは対極の、陰影とアウトラインを限りなく廃した、ある意味簡素な平面幾何学の世界なのに、ここまで立体的に見せてくれるセンス!
これはこれでレベルの高さが尋常じゃない。

アニメーションにはこういうアプローチもあるんだって目から鱗でした。
ストーリーやキャラ造形が王道なだけに、表現の新鮮さを堪能させてもらった。

それにしても、人間というか動物の根源的な
わからない→こわい
こわい→排除しなくちゃ

っていう業にどうカタをつけるんだろう?と思ってたらまさかの並行世界か……
そこんとこは安易に逃げずに、もうちょい掘り下げてほしかったような気もするけれどね。

それにしても、アニメーションってまだまだいろんな可能性に満ちているのね。

ってことを、このタイミングで噛み締めています……
あきら

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