このレビューはネタバレを含みます
【良い点】
■梓川の葛藤
牧之原に対する梓川の気持ちを散々描写した上で決断を迫られる展開が非常に良かった。
トロッコ問題的な話は好みです。
■牧之原翔子
もう牧之原翔子がヒロインでいいとおもった。
けなげすぎるでしょ。
大人牧之原がどんな心境でひと月を過ごしていたのか考えるだけでしんどい。
■既刊の出来事を活かした解決方法
今作で梓川が行った行動はTVシリーズの集大成だった。
これまでの対処法を組み合わせていく流れや、1話桜島の状況に重なるシーンはグッとくる。
■ラスト
病院で過去改変が行われる際の演出は、作画がいいわけではないのにとてもよかった。
大オチはどっちに転んでも個人的には大歓迎だが、これはこれでよかった。
過去改変物のラストはこうでなければならない。
【悪い点】
■設定が難しい
なんとなくはわかるものの初見で完全に理解するのは難しかった。
特殊な時間移動方式なのですんなり理解できない。
入れ子構造まであり、物語に深みは与えられているがやりすぎ感もあった。
【総合評価】
終始シリアスな映画版。
もうこれで完結でもいい気がする。
というかここまで書くつもりで作者はシリーズを始めたでしょ、ってくらい完成度が高い。
次の劇場版も見に行くし、なんなら原作を買おうか悩むレベルで出来がいい
1期を最後まで見れた人で、その時点でうんざりしていなければ間違いなく楽しめると思う。
1期未視聴では100%わからないので見るべきではない。
シュタゲを彷彿とさせる展開が多く、個人的には大好物だった。
あと30分尺があったらより感動できた気がする。(90分でも全然泣けた)
これ面白かったらシュタゲを見るべきだと思う。
