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ドント・ヘルプのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ヘルプ(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

2022/03/19鑑賞。55点。
伽椰子の声が聞こえる。
意外性のある展開が続き、オリジナリティあふれる魅力的な作品。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
複雑な家庭環境で育った3人の姉妹は、上院議員の家に表に出せない金があることを知り、その金を奪う計画を立てる。

家に侵入した3姉妹は、上院議員夫妻が監禁しているタマラという娘を見つけて助け出す。
タマラは悪魔に憑依されており、彼女から悪魔を祓うまでの期間監禁していたのだった。 

三女のアニータは、「実は自分が長女・カミラと父親の間に生まれた娘」だとタマラに聞かされ、自殺を図る。
さらに、次女・マリアが、裁判でカミラの証言を狂言だと発言したことにより、父親は性的暴行で有罪判決を受けず、逆にカミラが刑務所送りになったことが明らかとなる。
ブチ切れたカミラはマリアをボコボコにすると、金を持って議員宅から逃走。

家に残ったマリアを言いくるめた上院議員夫妻は、自分たちの拘束を解かせると、タマラを再び監禁して悪魔祓いに現れる枢機卿を待つことに。

上院議員夫妻に協力したマリアは、別室で悪魔を召喚する儀式が行われたことに気づく。
夫妻は、「タマラに憑依した悪魔を祓ってほしい」と悪魔に取引を持ちかけ、その条件としてより強力な悪魔をこの世に召喚したのだった。
悪魔の目的は、枢機卿を殺すことによって人類を支配する【第二の獣】に生まれ変わることだった。
つまり、【元々弱い悪魔がタマラに憑依していたが、その悪魔を祓う代わりに、より強力な悪魔がタマラに憑依した。より強力な力を持つその悪魔は、枢機卿を誘き出して殺害すること】が狙い。
上院議員夫妻は、悪魔祓いに気を取られる枢機卿を殺害しようとするも、その企みに気付いたマリアによって阻止される。

タマラに憑依する悪魔がこれまで対決した中で最も強力な悪魔だと知った枢機卿は、悪魔に苦しめられながらも悪魔祓いを成功させる。

枢機卿は、タマラを病院に送ってくれとマリアに伝える。
タマラを病院まで送り届けたマリアは、コンクラーヴェの生中継をテレビで見る。

悪魔祓いを行った枢機卿が新たな教皇に選出されるが、枢機卿の目は悪魔に憑依された者の目だった。
かつて枢機卿が話していた、「教会は悪魔に対抗する力を失いつつある。神を信じない者さえも現れ始めた」という言葉を思い出すマリア。
悪魔の企みは、枢機卿の殺害ではなく、彼に憑依して内側からカトリックを崩壊させることだった・・。
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