19世紀のベトナムで大富豪の家に第三夫人として嫁いでくる少女の実話で、トラン・アン・ユンを思わせる美しい映像に乗せて、女性が子を産む道具として扱われてる酷い時代の話が展開する。世継ぎとなる息子を生まないと奥様として認められないのね。
メイを演じたグエン・フオン・チャー・ミーがすごく可愛くて、旦那様から寵愛される設定が自然だった。当時13歳の彼女がラブシーンを演じたことで、本国ベトナムでは4日で上映中止になったらしい。普通のラブシーンと違う要素もあるので余計に刺激的だったのかも。
途中、密通がバレて鞭打ちの罰をくらうシーンから出産と死が交差する展開になっていくのが怖い。出産シーンで三途の川を渡りそうになる映像がその後の川の出棺シーンに繋がる演出が上手かった。
たぶん「黄色い花」の伏線回収になってるであろうラストが絶望的。