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第三夫人と髪飾りのmのレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
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これは、好き、、。
衣装も風景も音も計算されまくっているのだろうなと素人でもわかる美しさ。特にカラーのフィルターがかかっているような自然の映像と風で揺れる草木の音が綺麗で癒される。
少ない台詞から多くを考え感じることができるのも良かったです。

男の子を産まなければ認めてもらえない、妬み嫉みのドロドロ系かと思っていたらやりあうどころか仲間のように手を取り合う女たち。(本当のところはよくわからないけど)
男は男で愛のない結婚を親に勝手に決められ勝手に進められ悩み苦しむ。

女の私からするとどうしても 男🖕🏼 と思ってしまう、ごめんなさい。特に支配している感が否めない夜のシーンでの男の目と、ものの言い方がこの上なく不愉快だった。
好きで嫁に来たわけでもないのに結婚した男には拒否され、味方であるはずの父親には「こんなことも果たせないのか」的なことを言われ見放されて行き場を失う少女の末路にも悲しみより怒りを覚えました。
何も言わずただ服をギュッと握りしめその手の上に涙が落ちるシーンが忘れられない。

映像が綺麗であればあるほど、やりきれない思いや虚しさに襲われる。胸が苦しくなる映画だった。
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