ユナマリア

運び屋のユナマリアのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
80歳代後半にしてクリント・イーストウッド自身が主演まで務めた実話。

その内容は、80歳代で麻薬の運び屋をしていた退役軍人の話に基づいている。

老年のアール・ストーンは、家族も顧みずに園芸の仕事をしていたが、昨今のネット社会の影響により、家を売る事になってしまう。

妻からは愛想を尽かれ、娘は完全に無視して避けている。

唯一の仲間と言えば、孫娘だけであった。

そんな彼は、孫娘の結婚式で偶然出会った若者からの依頼によって、気付いたら麻薬の運び屋になっていたのである。

飄々とした性格と、持ち前の度胸によって仕事は続き、短期間でお金も手に入れたのだが…

サスペンス要素だけで無く、人は何を大事にすべきなのかと言うしっかりと芯の通った内容が基本軸になっているところが、何ともイーストウッドらしい。

後半のスリリングな展開と、そのテーマが重なった時、何とも言えない感情が、頭の中を渦巻いていた。

しかしところどころにイーストウッドらしい内容が盛り込まれているところが面白い。
ユナマリア

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