そるそる

運び屋のそるそるのネタバレレビュー・内容・結末

運び屋(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリントイーストウッドをアマプラ吹き替えで見つけたので視聴
彼の作品は私の中で、ラスト、何かを失って、悲哀と切なさが強く残る印象だったんだけど、この作品に対してはあたたかさや希望の方が感じられる終わり方で柔らかい印象だった!
勿論、アールは奥さんを亡くすことになるんだけど、最終的に奥さんとも、娘さんとも解り合えて、家族がアールに優しい言葉を投げかけ続ける裁判なんか、良かったなあ、アールと救われた…。私は最期は絶対アールは死んでしまうやろ…って思ってたから、かなり丸い展開で、(物騒な展開や設定もてんこ盛りだったけど)監督がココで伝えたいお金で買えないもっと尊く大切なモノの判断をギリギリで選べたアールはほんとに頑張った!!
ギリギリまでアールがどうなってしまうかヒヤヒヤしたものだけど笑

アールのやっていたことっていつ死んでもおかしくない危険と隣り合わせギリギリのことなのに、本人があまりにも暢気で、陽気で、おいしいパンなんか見張りに奢っちゃったりして、私も目を緩めながらアメリカに行きたいなぁ、なんて思って観てた
それが結果的に警察側がアールを捕まえにくくしちゃってるからまた笑っちゃって
年を取ったおじいちゃんだからこそのこのユルさも作品の魅力になってた気がする

好きなシーンはコリン捜査官とのお店でのやり取り
捕まえる者と捕まえられる者の、同じ境遇で交わすプライベートのこと。常に仕事で成果を残そうと必死だったコリン捜査官が裏側でこんなことで悩んで(?)いた意外な面に、自分を重ねてアドバイスを送るアール。後からコリン捜査官がアールの背中を見て学ぶラストに繋がるこの2人の関係と対比は物語の重みが増していて、ジーンときた!

私は暗めも好きだけど柔めのイーストウッドも好きです!!!
コリン捜査官の俳優さん、イケイケだねぇ!!
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