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運び屋のopokoのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.5
2024/02/03視聴、U-NEXT

クリント・イーストウッド監督・主演作視聴シリーズ。
本人90歳での主演作。

年代を追って作品を観ていないせいもあるが、いきなり90歳で本当におじいちゃんクリントで登場。
背中や腰が曲がっているのは、リアルなのか演技(メイク?)なのかわからないと思うほど、老いた姿にかなりびっくり。

年齢相応の役柄で、家族を顧みず仕事優先した老人アール。
家族とも疎遠な状態で、金銭的にも困窮状態なところに、何も聞かず物を運ぶ仕事を請け負う。「運び屋」として予想以上の報酬を得たことで、孫娘に費用面で支援をしたりと家族との距離を近づけようとするが、なかなかうまくいかない。
運び屋として回を重ねるごとに報酬が増えていき、ある時アールは自分が何の運び屋であるかを知る。。。。

イーストウッド演じるアールは、運び屋として裏社会と関わるときも、飄々としていて、怖いもの知らずなのか、高齢からのものなのか。。。観ている方が判断がつかないくらい。

懐に余裕ができたことで、自分自身も少し贅沢になるが、家族にも貧しくない自分を見せられるために何度も家族との関りを持とうとする姿、アールを家族として素直に受け入れられない(受け入れたいんだろう)、妻や娘。
唯一孫娘は、アールとの交流を嫌がらなかったが、最後まで彼女が家族とアールをつないでくれたと思う。

物語のベースには、「家族」「正直であること」であろう。
淡々と進むイーストウッド作品だが、できればもう少し若い時に演じてほしかったかな。

ちなみにこの話も実話にヒントを得ているらしい。
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