御年88歳のクリント・イーストウッドおじいちゃんの、ジェットコースターのような孤高のロードムービー。
嫌われ者の孤独な老人と車一台って、まるで『グラン・トリノ』やないか。
と、言いつつ、その最後にあるのはある種の救い。
おばあさんの「あなたはいつも外に出たがっていた」という言葉と、それに頷く主人公の、色褪せても決して消えない恋と愛の滲みを反芻して、最後のシーンで、“正しい選択”ができたのだと伝わってくる。
悲しいのに胸が温かくなるという、不思議な感覚に陥っていた。
ブラッドリー・クーパーとズブズブな師弟関係、大好きだよ。