ピートロ

運び屋のピートロのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.1
怖いもの知らずの老人がやりたい放題する話。
90近い老齢でコールガールを一度に2人同時に相手するのだが、場所と時間を変えて、それが2回も描かれているのは、ここに重要な意味があるからだと思う。
ようするに「老人だってまだまだやれるんだ!」といういきがりだ(EDの歌詞なんてそのまんま)。
家族との時間を大事にとかなんとか言ってるが、そんなことよりもこの「いきがり」がテーマであり、いい話でもなんでもないので、観終わったあとも不思議な気分になるところがすばらしい。よくわからない感じがすてきだ。
余分なものも大事なものも何もない、まさに老齢ならではのすがすがしき境地。