もう90歳になるクリントイーストウッドの久しぶりの主演・監督作品。
兵役あがりの肝が座ったアメリカの爺さん役がどハマりのクリントイーストウッドと、ギャングとのやりとりが緩くてよい。また、作中に流れるカントリー音楽の雰囲気も素晴らしい。自身もメキシコの言葉を操りながら、黒人などにナチュラルに差別用語を繰り出す当たりも、多様性の面白さを感じる。
家庭で居場所がなくて外の人からの評価を求めて家族から離れていくのは、日本でも昭和の「オヤジ像」とも重なって示唆深いなあ。
ただ、物語的に仕方ないとはいえ、リカバリーが早すぎて若干の出来レース感はある。笑
