k2019

運び屋のk2019のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
7月に観てましたー。
イースト・ウッド監督の映画は好きです。
ただなんか、イースト作品はいつも「うお!重っ・・・」って最初は感じるんですよね。
扱うテーマのせいでしょうか。
腰を据えて、覚悟を持って話さないといけないようなテーマを、いつも選ぶような感じなんですよね。
人として、とか、人間として、みたいな。
え、そ、そんな話するんだったらこっちもちょっとそれなりに腹をくくらないと・・・って気持ちになるんですが。
映画自体は実際観てみるとそこまで暗くも重くもない。
むしろ思った以上にlightな感じで、

この作品もそうでした。

このビジュアルで、「運び屋」。
うわ、どんな重い話なん!?ヤバイ、絶対これヤバイやつやん。
もうこの老いても眼光鋭い老人のイースト・ウッドがめちゃヤバイ修羅場をくぐりながら運び屋稼業やってきたとか、そんな感じ?キツッ!

とか思って、いたのですが。

実際は、老人だった。
思った以上に老人で、ご老体のイースト・ウッド氏がひょうひょうと運び屋を・・・えっ!?そういう流れでそういうことやっちゃうわけ?
お、おじいちゃん、危ないよ!?
ぐらいな感じでやってる「運び屋」でした。
呆れるほどの脱力感(笑)

老人ホームから歩行器具付けたまま公道に出てきて、横断歩道のないところで四車線を横断するのを見かけてしまったような危うさで、肝っ玉の太さを見せつけてまかり通るイースト・ウッド老人。

ホント、かなわない・・・。

ひょうひょうと、
だけどものすごい力強いメッセージを感じました。
「老い」というものを、諦めずに受け入れて生きろ、みたいな。
人間とは、一生を、最後までこのように生きるべきだな。
みたいな、すごくすごく力強い気持ちになりました。

イーストウッド監督はやっぱりパンチがあるわー。
k2019

k2019