Yuki

運び屋のYukiのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.8
ゆっくり過ぎてつまんない。
主人公に共感できない。

色んな批判の声も上がってるけどそれもまあ納得。
元々ダンディでしっぶい男の映画作ってた人だもん。
それ想像したらそら期待外れ。

この映画はそんな「カッコいい人」を描いてるわけでは決してない。
言ってみればこれは「家族」という大切さに、
人生の終盤にかかりようやく気付かされた、
哀れな男が語る反面教師物語だ。

「しくじり先生 俺みたいにはなるな!!」を鑑賞して誰が「わぁカッコいい!憧れる。。!」となる。
アレは醜態晒すの覚悟で、それでも自身の経験と反省から世に伝えたいメッセージがあるからこそ反響を呼ぶのだろう。

今作もまさにそれ。
主人公とイーストウッドの生き様は何処か似ている。
だからこそ「今」この作品なのだ。
栄光を築き上げ、その元に残ったのは何か。

鑑賞後、きっと自身が握りしめているものを確認するだろう。
そして数十年後、思い出したように再確認。
その時自分が握りしめているものは同じなのか。
それとも。
Yuki

Yuki