とーり

アートのお値段のとーりのレビュー・感想・評価

アートのお値段(2018年製作の映画)
4.5
VALUE OF NOTHING クーンズとプーンズ=対比、僕はプーンズの方が好きだ(アートへの向き合い方、生き方も何もかも)。あとクロスビー、コンド、ミンター、リヒター etc...ナサニエル・カーン監督はこのコンテンポラリーアートにまつわるドキュメンタリー映画を作るにあたって(敢えて)アートに精通していない人の視点で(一見)無粋な質問をあれこれと当人張本人たちに投げ掛けていくことで、《"芸術"(とその価値)とは?》という永遠に白黒付かない野心的なテーマにモノの見事にリーチしていく。機微に富んだ繊細な視点でNYを中心とするこの超富裕層による壮大なる投資ゲームに今更な一石を今だからこそ投じるのだ。すこぶる面白かった。金持ちの家の価値を上げるが如くもう日の目に当たらず壁に飾られていくのか? 道義的な事を重んじて文化の入口としての美術館で貧富の差など関係なくこれからも多くの人に鑑賞されていくのか? 人の価値もモノの捉え方も千差万別ーーーそれが恐ろしいほどにスリリング刺激的で身悶えするほどに興味深い。いや、この興味は尽きることがない。しっかりと各方面様々な意見を汲み取り捌きながら、利害関係やそれぞれの意思・意図があって多様に絡み合う物事はいずれオークション当日に集約されていく。個人的にはオークショナー=エイミー・カペラッツォのキャラクターが印象的だった。

4億ドルなんて誰が持ってるんだ
TOMATOMETER92 AUDIENCE100
The Price of Everything will be of immediate interest to art lovers - but this look at the relationship between creativity and commodification has something for all audiences.