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ロリータのminyamooomのレビュー・感想・評価

ロリータ(1997年製作の映画)
3.5
原作もキューブリック版も未見。

ロリータの語源はここにあったのか。
ハンバートハンバート(歌手)の語源もここからなのか。

キューブリック版を見てからこっちをレビューしたい気もするのだけど、比較もできないわたしが言うのもあれだけど、ロリータ役の女の子がとってもかわいくてそれを見てるだけでも楽しめる映画。
14歳の少女ロリータに恋をするハンバートハンバート教授。このロリータが本当に可愛らしくて、かわいいときれい、少女と大人、のちょうど間よのうな、この時期しか表せない魅力が満載。露出の多いかわいいお洋服も、三つ編みも、矯正器具がついた笑顔も、とっても可愛くてわたしも虜になったよ。スタイルもいいし無邪気なニンフェットがとってもお似合い。

幼い頃の恋人の面影を探していた…うんうん、初恋の人を亡くしてしまって、その面影を探す、仕方ないよね…

てなるわけあるかー!!!

と、ロリータを見つめるハンバート教授は本当に気持ち悪い。14歳の女の子を見て可愛いと思う気持ちも分からんでもない気もするのだけど、そこは超えちゃいけないラインがあるよね。それが理性っていうもので、理性を完全に失った男はこうなるのか、という。純愛でもなんでもなくて、そこには支配しかなかったんだよ。最初のキスで終わるべきだったんだよ。

ロリータの一挙手一投足にハラハラして、モヤモヤして、ドキドキする教授をジェレミーアイアンズが好演。手に取るように彼の気持ちがわかる。でもやっぱりロリータは子供だから、怒って言い聞かせたり、セックスのご褒美にお小遣いをあげたり、それはただの支配。愛じゃないよ。片思いだよ。それに気づかない、気付きたくない、愛があったんだと思いたい。

その願いも虚しく、ロリータを連れ去った男を殺しに行く教授はただの逆恨み。

前半はわりと好きだったんだけど、後半の車での旅のパートはしんどかった。あと場面場面でレオン思い出してしまって、ちがーう!!!マチルダとレオンとこの2人はちがーう!!!みたいな気持ちになってた。

わりと後味の悪い映画でした。キューブリック版見てみるよ。楽しみ。
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