綺麗な添加物

ロリータの綺麗な添加物のレビュー・感想・評価

ロリータ(1997年製作の映画)
3.5
とても綺麗な映像。タバコの煙とか、逆光とかが妖しくて、広大な自然の景色は、自由と癒しを表しているのかなと思う。

ローは、私からすると、ただ行儀が悪くて品のない少女にしか見えなかった。
想像するに、ハンバートが若かりし日に恋した少女は、奔放だけど、それはハンバートと恋仲だったからであって、誰に対してもではなかったと思う。
その反面、ローは、幼い頃に父親を亡くしているせいか、大人の男に対して甘える気持ちと性的な気持ちとを混同しているように思えた。

「彼女の顔が見れれば良い」というハンバートの思いのは、性的な愛情だけでなく、親心に似た何かを感じた。

…まあ、1つの病気ともいえる性癖をテーマにした映画だけど、俳優さんがカッコ良かったので、気持ち悪さを感じずに鑑賞できました。