キューブリック版よりハンバートの内面が描かれている印象。共感してしまう私は変態なのかしら………。彼は俗に言う少女愛好者ではなく、もう手に入れる事の出来ない14歳の美しい時間を求め続けているんだと思う。その最中には輝きに気づけなくても もう戻れない、会えないと思うとなんであんなにも尊く見えてしまうんだろう。彼の記憶の中に生きる少女が歳を取って醜くなってくれればハンバートは多少救われるのかもしれない。けれど死は残酷でずるい。彼女は永遠に美しいままで、14歳の少女のままでハンバートの中に生き続ける。まさにロリータコンプレックスな映画。
