achan

ロリータのachanのネタバレレビュー・内容・結末

ロリータ(1997年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

娘目的で母親と結婚すること 性的虐待 人を愛玩物にすること 彼女は少女にして男を誘惑する小悪魔で自分くらいしかその事実に気付けないという思い上がりがアウトだった。
ロリータがファッションなども含め衝撃的に可愛いけど途中からずっと悲しい。これはハンバードにも言えるけど、子どもの頃の外発的な経験がその後に与える影響力の大きさにやるせなくなった。
原作小説がロリータ・コンプレックスやロリータファッションの語源だけど、ロリータの名のもとに少女への憧れと少女の憧れが全く違う形で発展してすごい。ロリータ・コンプレックスのWikipediaを読むと当初のロリコンとは少女が中年男性に関心を抱くという今と真逆の概念だったらしい、とかおもしろいことが沢山書いてある。一方、ロリータファッションのカリスマ青木美沙子ちゃんの文章を読むとロリコンにかなり迷惑していて目の敵にしていることがわかる。カルチャーってやっぱり面白いなあ。私はとりあえず、竜人くんの「ぼくはロリータ・コンプレックス」を聴く。
achan

achan