前作のディストピアでの家族のあり方を中心に描いた雰囲気とは一転し、サバイバルホラーとして舵を切ったのは成功だった気がする。
話としてのまとまりは前作の方が上だったが、今作の方がシンプルにエンタメ作品として楽しめる作りだった。
オープニングのDAY0から緊張感のある展開。
音を立ててはいけないシーンで音楽がかかる謎の演出は前作より控え目で、それもあってか全体的にハラハラ感は強い。
その後の展開も強い母を描きそうな流れなのに、そちらに行かずにキリアン・マーフィをプッシュした意外な構成が作品のアクセントに。
キャラクターの感情の流れや行動動機の矛盾、必要性が不明なシーンの多さなど荒さは目立ったが、それを踏まえても前作よりは面白かった。
