音を立てたら「何か」に襲われるサイレント系パニック映画クワイエット・プレイスの続編。前作を観た方が無論楽しめるが、本作単体でも一応世界観は掴める。
１作目は「逃げる」、２作目は「戦う」をメインに話が進んでいく。
それもあってか襲われる基準が緩くなったと感じられる場面も多く、せっかくの緊張感が薄くなってしまっている点は残念。ただ前作に比べ敵の弱点や性質が明らかになっており、どう立ち向かうか？どう撃退するか？という登場人物が試行錯誤するさまは観ていて飽きない。
この類の物語でありがちな生存者vsモンスターではなく生存者vs生存者となる王道パターンも垣間見えた。
後半は長女と次男別々の場所で話が進んでいくが、展開がリンクしており映像の見せ方もうまいと感じた。また聴覚障害を持つ長女視点のシーンは完全に無音となる演出もニクい。
三作目も製作中との情報なので期待したい。
