自殺入門付き映画。
前作は一応サスペンススリラー、スラッシャー映画の趣きがあったけれど、本作は一転してSFヒューマンラブストーリーの感が強い。という意味で全くの別作品と捉えると座りがよい。とはいえ第1作の背景をそのまま引き継いでいて、純然たる続編としても好印象。
途中までシリーズ物としての蛇足感に不安を覚えながら（第1作完結でじゅうぶん美しい）、しかし中盤から独自の展開を迎え上質なエンタメに昇華して終わった。メタ的でもあり、マウスピースのくだりが痛快。
あいわらずキャラクターが魅力的で、作中ではダニエルの「グラシアス」に笑った。でも結局ジェシカ・ローテの魅力に尽きる。
