まの

蜜蜂と遠雷のまののレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.4
小説を読んだ友人が「この作品を映像にするのは難しい」と言っていたので、とても気になっていたのでやっと鑑賞できた感じです。

4人のピアニスト、1人は養うべき家族がいて、ピアノで弾く音楽は普通の暮らしにもとても大切と考える男性、後の3人はそれぞれ個性がとても強い3人。
後半はこの3人を軸に話が進んでいきますが、3人はライバルの筈なのに、ピアノを通してそれぞれがお互いを尊敬し、共鳴し、応援している姿がとても素敵でした。
コンクールはコンクールとして争うけれども、一旦離れればお互い奏でる音に驚き、その音をより良く導くために競争相手であってもアドバイスをしたり、助けたりする姿、本当はそんな事はあり得ないかもしれないけれど、本当に偉大な作曲家達に敬意を払い、音楽が好きな人なら「あり得る」事なのかなぁとに驚いているうちに映画が終わった感じでした。

タイトルの意味には深い、深い意味があるらしく、恩田陸と言う作家の凄さに脱帽した作品でした。
原作を読んでないので、映像にしたことによって良かったのか、悪かったのかは色んな人の意見を聞いてみたいと思いました。
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