このレビューはネタバレを含みます
ピアノコンクールを主題とした映画だということですが、私は2021年のショパン国際ピアノコンクール本選をネットからとはいえ観てしまったのでそれと比べてみてしまっていました。
なのでショパコン出場者であった、小林愛実さんがコンクールで魅せた、聴衆に聴かせたピアニッシモがこの映画でも聴けるのかと思い、期待してみてしまいましたが、そういう先入観が裏目にでてしまい、前半1時間弱は退屈に近い感情を持ってしまいました。←すみません
しかし、中盤シーンの風間くんと栄伝さんの連弾シーンと、最終局面であった栄伝さんとオケが演奏するシーンはすばらしかったです。
カメラワーク的には、CMっぽい切り口で構図が作られていることが多いように感じました。CMって目指しているところが「誰も不快にならない撮影アングル、照明」だったりするので、観やすくはありました。
ただ、欲を言えばもうちょっとドキドキするようなカメラワークがほしかったです。しかし、それはあくまで私の主観であり他の方はたぶん違うことを言うでしょう。
それに前述した最終局面のシーンでは栄伝さん、つまり松岡 茉優さんの演技、カットのつなぎ方がすばらしかったです。
「終わりよければ全てよし」的な映画だな、と感じました。