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蜜蜂と遠雷のsmalltalkのネタバレレビュー・内容・結末

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ピアノコンクールを舞台とした4人のピアニスト達の群像劇。

音楽に対する愛がある映画だった。

クラッシックをよく知らないけれど、それでも楽しめた。

原作がすごく良くって、音楽家の葛藤や厳しさ、それと共に音楽への愛情や演奏できること、聴くことの幸せが溢れていた。

当たり前だけど小説の為、音は聴くことができないのだけど、文字から音楽が聴こえてくるようだった。

映画では、あの上下巻の原作をどのようにまとめているか興味があった。

結果、映画化はこれはこれで有りだと思った。

4人のピアニストの個性がよく演じられていた。
 
その中でも英伝亜夜役の松岡茉優が特に良かった。

元天才ピアニストが再度復活しようとする不安や迷い。

その不安や迷いを少しづつ克服し、演奏することへの歓びがより強くなっていく。

そして最後の完全復活した演奏での爆発的な表現力。

どれも素晴らしかった。

世の中で必ずしも必要では無いけれど、それでも必要とされる音楽。

その理由の一端が解るような映画だった。
 
もし、時間があれば原作の一読もぜひ!
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