本格推理もの？コメディー？なんだかわかりませんが、好きなジャンルの映画です。
物語はいきなり推理小説家であり資産家の主人が死んでいるところから始まります。前日がその小説家の誕生パーティーであり、一族みんなお屋敷に揃っていたため、全員が容疑者となります。その一族はみんな、表面的には成功していて仲がよさそうですが、いざ尋問をはじめると、誰もが一癖も二癖もあり、全員に殺人の動機がある感じになります。おーー、本格的。
と思っていたら、いきなり犯人が特定できる回想シーンが始まり、え？謎解きじゃなかったの？と揺さぶられます。それでもずっと観ていくと、あーーそういう事なのか、おーーそうなのか、となかなか楽しめる展開がテンポ良く進んでいきます。本格推理ものというよりエンタメですね。
物語で唯一誠実な看護師が良いです。嘘つくと必ず嘔吐するという体質なので全てバレバレです。こういう設定の子が推理映画にいたら、何でもわかっちゃいますよね。あとおばあちゃんもいい味出してます。
ダニエル・クレイグの探偵は、ちょっとキャラが定まらなかったです。おちゃらけてるけど凄腕という設定かと思ったのですが、結構凡ミスもします。いわゆる名探偵という感じではなかったですが、それがまたこの話の全体の感覚を表しているともいえます。
重厚そうにみえて軽い、でも豪華なセットと登場人物で満足出来る、エンタメ度の高い映画でした。
