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紅海リゾート -奇跡の救出計画-のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2019年、アメリカの作品。

監督は「テラートレイン」のギデオン・ラフ。

あらすじ

1980年代、エチオピアは内戦状態であり、国民の多くは飢えに苦しんでいた。イスラエル諜報特務庁(モサド)のエージェント、アリ・レヴィンソン(クリス・エヴァンス「ナイブス・アウト 名探偵と刃の館の秘密」)は現地のユダヤ人難民をイスラエルに避難させるべく、スーダンの海岸沿いにあるリゾートを運営し、そこを難民保護活動の拠点にする突飛なアイディアを思いつく。

Netflixにて。

ご存知、アベンジャーズのキャップこと、クリス・エヴァンスの最新主演作はNetflix独占配信作品。

しかも、史実ものというと、あまり食指が動かないが、あらすじでも分かる通り言うなれば「史実は小説よりも奇なり 突飛な脱出ものムービー」。

同じような題材だと、ベンアフ主演・監督作の「アルゴ」が挙げられるが、今作では表向きはリゾートを運営しながら、裏では難民を脱出する活動を行なっていたというから面白い。

俺自身、モサドという諜報機関の存在も知らなかったし、当たり前だけど、エチオピア難民問題にも全く無勉強の状態で観たんだけど、なかなかに興味深い内容だった。

作戦が始まって、所謂ケイパーものの側面もあるので、エヴァンス演じるありはメンバー集めから始めるんだけど、なかなかの良い顔揃いでワクワクする。

全く関係ないけど、1人、スナイパー然としながら、それほど本編では活動しないんだけど仲間に入る奴がウッディのモノマネする人にめっちゃ似てたw

あと、紅一点のレイチェルを演じたヘイリー・ベネット(「ヒルビリー・エレジー-郷愁の哀歌-」)、相変わらずのクールビューティっぷりである。

そんな一癖も二癖もあるメンバーが集まって「表向きは」リゾート地を運営するんだけど、開始早々ツアー客が本当に泊まりに来たりとシリアス一辺倒でなく笑いどころもちゃんとあったのも好感触。

そんな中で、着々と脱出作戦の成功体験を重ねていく一行だが、そんな中、スーダン軍のアフマド大佐(クリス・チョーク「デトロイト」)に感づかれたことでシリアス度が増していく。

リゾートに訪れた大佐の嫌らしいこと。いんしつ極まりない。そのくせ、アジトに帰ってからは二弦のギターをかき鳴らすロックスターっぷり。うーん、親近感湧くw

そんなアフマド大佐を相手取っての最終局面、敵かな?味方かな?だったウォントン(グレッグ・キニア「ポルトガル、なつの終わり」)の計らいによって難民400人の命運を握った大捕物に手に汗握る。

乗客200人のところを椅子などを短い時間で全部取っ払ってギュウギュウに押し込んでのフライトは、もう早く!早く!飛び立ってと声を上げそうになった。

「誰も置いていかない」その精神で数多くの難民を救出したクリス・エヴァンス。キャップみたいに全世界の人々を救ったヒーローじゃないかもしれないけど、彼が演じたこのアリとそれに関わったチームもまた間違いなくヒーローと言える存在なのかもしれない。
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