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We Margiela マルジェラと私たちのshimpeiのレビュー・感想・評価

4.0
ブランドの立上げから売却までの2007年くらいまでの話。当時、働いていた社員とコレクションの映像などで構成されている。服作りとビジネスの両立、マスコミとの関係など、会社としての苦悩がメインのテーマかなと思った。

マルジェラを退く理由や経緯がなんとなくわかって面白かった。マルジェラの事好きな人じゃないと面白くないかなって感じ。

個人的にはエルメス期、アーティザナルラインやレプリカラインなど名作の制作過程や詳細が知りたかったが、マルジェラ本人のアトリエが社員でも秘密らしいので残念。

有名な空き地でのショー、観客に優劣をつけない等は今のヴァージルアブローも影響を受けてそうな気がした。

どこのブランドかわからない様な服を作る。それが逆にブランディングになる。
マルジェラ本人も徹底して写真に写らない。存在しないからこそ存在している。
社員の集合写真で1つだけ空白のイスがあった様に、このミステリアス感と余白が魅力だし更にマルジェラの服が好きになった。
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