ぽけ

僕たちは希望という名の列車に乗ったのぽけのレビュー・感想・評価

4.5
正直なところ、東西ドイツの当時の状況についてはあまり理解が追い付かなかった… なので後半の話について。仲間割れを企む同士の手口の汚さに腹が立ち、当時の閉塞的な状況も絶望的で、観ているだけで気が滅入ってしまった。けれどもクラスメイト達の純粋で前向きな意志が唯一の救いだった。
私たちは恵まれた国に生まれ、恵まれた時代に生まれた。それでも日々何かに不満を感じ、何かに怯え、将来に不安を抱いている。
人がこの世に生まれてきた理由は分からないし、この時代を自分たちの意思で選んだわけでもない。しかし生まれてしまった以上、一瞬一瞬を誠実に、自分に正直に、前を向いて、生きていくしかないんだ。余韻に浸りながらなぜかそんなことを考えた。
ぽけ

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