虎舞羅ーコブラー

ラ・ヨローナ~泣く女~の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.8
死霊館シリーズの番外編にあたる、メキシコに伝わる怪談話を元に制作されたホラー映画。

これにて死霊館シリーズは現時点でコンプリート。ホラー映画の中でも一番好きなシリーズになりました。教えてくれた先輩に感謝です…!

ストーリー時系列的には、『アナベル 死霊博物館』と『死霊館 エンフィールド事件』の間に属しています。
“ラ・ヨローナ”は、スペイン語で“泣く女”という意味。メキシコで代々伝わる、有名な怪談話です。世界的に有名なので、Youtubeなどで目にした方も多いのではないでしょうか。
白いドレスを身に纏い、自らの2人の子を殺害してしまい自死した未練と怨念に駆られ、子どもたちを自分の子にしようと闇に引きずり込む霊です。そして一番の特徴は、“水があれば何処にでも現れる”という事。
今作では、不運な事に彼女に命を狙われる事となった2人の兄妹とその母親に降りかかる恐怖を描きます。

ラ・ヨローナが現れる際に聞こえる彼女のすすり泣く不気味な声と、いつ襲われてもおかしくない恐怖感が一品。死霊館シリーズがハマる人なら必ず満足出来ます。
そしてこのシリーズの醍醐味、ストーリーの秀逸さと家族の暖かさも健在。ホラーも楽しめるものの、それだけではない魅力が詰まっています。ストーリー重視の方も満足出来る筈です。流石はジェームズ・ワンのプロデュースシリーズ、と言えるでしょう。

死霊館シリーズは史実を調べていくと更に味わい深くなるのでオススメです。
まだ見ていない方は是非!