Akiyoshi

ラ・ヨローナ~泣く女~のAkiyoshiのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.5
「言うことを聞かないと、ラ・ヨローナが来るよ」。日本でもそんな子どもを脅かす伝承がある。しつけの一環でもある。主にメキシコで伝承されるラ・ヨローナは、子を思う母の気持ちが悪霊と化した魔性の妖怪だ。

死霊館シリーズ最新作に位置づけされ、またもやジェームズ・ワンが関わったホラー映画。しつけのための伝説がひねりを効かせて、ホラー最前線の怖がらせるために作られた死霊館シリーズの1部へと変貌。

ホラーとして良い点は、油断のさせ方が上手いこと。来るか、来ないか、いや来るか?みたいな疑心暗鬼へと観客を誘う演出。雰囲気を漂わせて、怖いものが来る!と目を細め、体をこわばらせ観客のテンションを操る。しかし音を止めて、テンションを下げる。そこで脅かす。といったように、シンプルに脅かし方が上手い。

よくホラー映画を観た人が「大きな音で脅かしてるだけじゃん」と言っているのを耳にするが、それがどれだけ難しいか。本作品は、素早くインパクトを与えて「絶叫」をさせる。まるでホラー映画ではなく、お化け屋敷を観ているかのようなホラーアトラクションであった。

ラ・ヨローナの顔がめっちゃ怖いです。
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