LSDNo9

ウエスト・サイド・ストーリーのLSDNo9のレビュー・感想・評価

3.6
久々に大作を映画館で観たって感じでした。図らずも劇場予告が流れて間もワクワクしてしまった。大御所スピルバーグの映画だからね。
今回は久々のリメイク物だけど、そもそもオリジナルの「ウエストサイド物語」の脚本が個人的には好きじゃない。人の生死でドラマを展開するのって、なんか安直な気がして嫌いなのよ。(ファンの人には申し訳ない)
その点については、今作も例に及ばずでしたね。
大作だけあって、舞台やセット作りこみはすごい。めちゃくちゃお金掛けてるのが分かる。「これぞ映画だ」って感じ。でも舞台が、本当の街のように作り込まれてるが故に、そこで披露される踊りや歌が浮いちゃってる気がする。リアリティラインが不明確になっちゃってる感じ。もっと舞台然としたセットにした方が良かったんじゃないかと。あと映画特有のカット編集って、ミュージカルとは相性が悪い気がする。ミュージカルシーンはシームレスに長回しで見せた方がいいと思うが、それじゃ映画でやる意味が無いのか。
いろいろ文句を言ってしまったが、曲と役者陣は良かったです。なので、もっと両グループ不良達の各々の個性的な面も観たかった。終盤に連れて、主要キャラ以外が背景化してしまってる。
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