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ウエスト・サイド・ストーリーのsaeのレビュー・感想・評価

3.7
すごく「色」を重視した映画だったと思う。
基本的に白人系は寒色、移民系は暖色で象徴されていたけど、思えば最初からマリアはどちらでもなかったのかもしれない。
彼女はダンスパーティに白のドレスに赤のベルトを巻いてトニーに一目惚れをする。それでも初デートは赤のカーディガンを羽織り、あくまで移民色。そのデートの最後に愛を誓ったら、夜の約束をして、鮮やかなブルーのワンピースを着て出勤。そして映画のラスト、トニーを迎えに行くシーンも青の服。徐々にトニーという白人に惚れ込んでいくのが表情にも、身につけるものの色にもよく現れてた。

ララランドもそうだったけど、個人的にミュージカル映画はそこまでハマらないみたい。でもスピルバーグが創り出した「ウェスト・サイド・ストーリー」は、「ロミオとジュリエット」へのリスペクトをひしひしと感じた素敵な物語だった。
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