ペコ

ウエスト・サイド・ストーリーのペコのレビュー・感想・評価

3.2
トゥナーイ!トゥナーイ!名作ミュージカルを巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化。1961年版は未鑑賞。前評判も上々だし、アカデミー賞にもノミネートされてるし、期待は大で鑑賞。へー、ウエスト・サイド・ストーリーってこういう話なんですね。ミュージカルシーンは「この曲聴いたことある!!」って曲(TonightやAmericaなど)も幾つかあり、思わず体が動いてしまいそうなくらい迫力満点で楽しめました。皆さん歌とダンスが上手すぎる!
しかしながらストーリーは個人的にはあまり引き込まれませんでした。令和の時代に、このような「うちのシマだから、お前ら出ていけよ!」っていう昔の不良たちの話を観ても、あまり響かないのが本音。そんなことを言ったら元も子もないのだけどね(笑)若者たちの心の叫びや、友情や恋愛。そして喜怒哀楽。若さならではの熱い感情は感じました。憎しみ、差別、偏見など、今以上に生きることが厳しかっただろうなと、観ていて思いました。ただし、熱い気持ちは分かるのだけど最後まで「みんなガキだし自分勝手すぎる…」と思ってしまった。兄も恋人も殺されたマリアは今後どんな気持ちで生きていくのだろうか…
トニーとマリアの運命的な出会いから互いに惹かれていく姿はキュンキュンしましたけど、いくら好きな人でも、自分の兄を刺し殺した人間を「好きだから」という理由ですぐに許して、顔に血がついてる男とそのまま肉体関係になるっていうのが個人的には違和感と気持ち悪さしかなかったです。違和感を感じるのは僕だけなのだろうか?他の人のレビューを読むと絶賛ばかりなのだけど…僕が変なのかな?オリジナル版は違うのかな?とりあえず、トゥナーイ!トゥナーイ!
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