K

ウエスト・サイド・ストーリーのKのレビュー・感想・評価

3.3
極限に突き詰めた構図。文字通り色分けされた躍りの双方の迫力。歌のもたらす作品の広がり。間違いなく見応えを感じる作品。映画にしか出来ない表現力。


ストーリーはどうしても舞台向き。深く感情移入する時間はないので場面とともに切り替えていく。恋とか途中までアナ雪のハンス王子とのそれと同じレベルのスピードだし。
それでも、テンポのいい曲に合わせ、美しい1シーンごとの構図とともに感情が雷に打たれたように動くので、見せ方の相性は良いと思う。

恋愛映画と思うには唐突で、社会派ドラマというにはカジュアルだけれど、その時その時代を生きた人々の叫びみたいなものが詰まっていて、大衆娯楽のエッセンスみたいなものを凝縮させた、訴えかけてくる作品に感じた。

AmericaとGee, Officer Krupkeが作品の雰囲気と相性抜群で印象深い。
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