剣々

キャッツの剣々のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.5
猫の世界を覗いてみよう

人間に捨てられた白猫のヴィクトリアはジェリクルキャッツ達と出会う
その日はジェリクルキャッツにとって特別な夜
長老に選ばれた一匹が天上に登り新たな命を授かるのだ
皆がアピールする中、最後に選ばれるのは誰?

ようやく観れましたが映画としてはなかなか難しいですね笑
元々ストーリーのようなものはほぼ無く、猫達が人間(観客)に猫のことを教えてくれる構図の舞台だったと思います
そのため猫による自己紹介、他己紹介の歌がほとんどを占める作品です
映画版ではその教えられる相手が白猫ヴィクトリアになり、ヴィクトリアがジェリクルキャッツ達と交流する物語となっていますね

楽しげな歌とダンスは映画であっても魅力的で、映像としてさまざまな魅せ方ができるのは良いですね(アレンジされてる曲やカットされてる曲なんかもありましたが)
ヴィジュアルに関しては毛並など猫感を追求したがために擬人化的な要素と猫な部分が乖離しちゃった印象でした
またずっと作中猫の中で完結していたのに、突然歌が人間(映画の観客?)に向けられたのはコンセプトがブレた感じが否めないですね

ストーリー性の薄さが映画としては良くない方向に働いた印象はありますが、舞台同様に曲とダンスを楽しむべき作品だと思います!!



【雑記】
ジェリクル、ジェリクル聞いてたら脳裏に何度かクリス・ジェリコがよぎったのは内緒
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