酷評が目立つけど、そこまで酷い映画ではなかった。
既存曲は勿論最高だし、オリジナル曲も良かった。パフォーマンスも良かった。
ただ、折角オリジナルキャラを作った割にほぼ舞台版と同じ構成なのはどうなの？
キャッツはストーリーが無い分パフォーマンスが命の作品だと思う。
舞台版は会場を巻き込む圧倒的なショーを体感することで心から感動するので、同じ内容にしてしまうと絶対に映画は舞台に劣ると思う。
それなのに、映画版ならではの良さやオリジナリティが感じられなかった。
映画版の特徴があの猫人間のビジュアルだけってどうなんだろ。
同じことやるなら、舞台版を観た方が良いじゃん。
猫人間は最後までキモいけどその内慣れる。でもあれはやっぱり失敗だったと思う。
顔が人間なので表情が分かり易いのは良いけど、そのせいで鼻を擦りつけたりミルクを舐める猫演技をやればやるほどに違和感があった。だって顔が完全に人間だから…。しかも大体ハァハァ言ってる。猫なのに。
裸じゃん状態なのでダンス時の身体のラインや筋肉の動きまで見えるのは良かったけど、毛皮のせいでその生っぽさが弱まり折角のパフォーマンスがCGのように見えてしまった。
作り込まれたセットも同様に嘘っぽく見えた。
猫か人間か、どっちかに振った方が良かったんじゃないかな。知らんけど。
