悪評好評で真っ二つ…というか悪評寄りなのかな。
舞台版は観たことなくて思い入れも皆無、ぶっちゃけ怖いもの観たさで鑑賞。
コレ要は“いち抜け争奪！名声！権力！食！愛！あらゆる欲望渦巻く歌合戦！”じゃないですか。『デス・レース2000年』みたいなもんだ。
コレがダメという人の意見もわかる。ある種ゲテモノ異形映画に慣れているか否かが試されるわけだから。
まぁこちとら『ホーリー・マウンテン』に『ロッキー・ホラー・ショー』はたまた『ゴジラ対ヘドラ』とかで訓練されているもんで、全然イケます。絶賛するほどの物ではないけど、別に悪くない。
ストーリーがわかりづらいのと裸踊りみたいなところが不評みたいだけど、そういうところよりも作り込んだ美術の割に安っぽい画が散見されるのが気になる。カメラのアングルとか質感等の撮り方の問題なのかな。あとカットを細かく割り過ぎていて、ミュージカルとしてのライブ感が無い。スクリーンに映っている人が歌っている感じがあまり無く、全体的に口パクのPVっぽい。
もっと映画ならではのケレン味溢れる演出にしても良かったのでは？ あるいはそれこそワンカットに観えるように撮っちゃうとか。中途半端に舞台的なので、何のために映画にしたのかわからない。
それでもあんなにかわいいイアン・マッケランが観れるのは唯一無二かと思う。
