おおつか

キャッツのおおつかのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
1.5
開幕、人面猫が歌い、踊り出したので、そのまま終わってくれればと思った。

しかし、終わるどころかその後も小休止もそこそこに、ずっと歌い、踊り続けるではないか。

スクリーンに向かって何度も謝った。
ごめんなさい。ごめんなさい。
もう二度と猫っぽい異性が好きって言ったり、
ご飯にお味噌汁をかけたりしませんから。
ですから、早くこの悪夢を終わらせてください。

だが、そんな私の悲痛な叫びも虚しく、猫達は私を嘲笑うかのように、尻を突き上げ発情しながら歌い続ける。
好きだった数々の楽曲は、トラウマのメロディとして心に刻みこまれ、遠い意識に鳴り響いた。

映画館からの帰り道、こちらを見るなんともない一匹の野良猫がいた。
「もうおめーがジェリクルキャッツでいいよ」
と思った。
おおつか

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