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6アンダーグラウンドのRのネタバレレビュー・内容・結末

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2021年のアメリカの作品。

監督は「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。

あらすじ

謎の大富豪ワン(ライアン・レイノルズ「スピリテッド」の元に世界中から集まった5人の精鋭たち。彼らはチームを結成し、真っ当な方法では裁けない悪を誅するために命懸けの任務に挑んでいく!

Netflixの新作で監督もマイケル・ベイだったからマイリスしていて、ようやく鑑賞。

お話はあらすじの通り、ライアン・レイノルズ演じる磁力システムの発明で一代で富を得た大富豪が5人の精鋭を集めて巨悪と戦う!という、なんか漫画みたいな内容なんだけど、面白いのがチームメンバーがレイノルズ含めて数字で呼び合ってる点。

レイノルズ演じる大富豪はワンだし、元FBIのクールな女性エージェント、トゥー(メラニー・ロラン「ヴォルーズ」)、作中ではコメディリリーフのコワモテヒットマン、スリー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ「オットーという男」)、パルクールアクションがカッコいい傷だらけイケメンのフォー(ベン・ハーディ「カレとカノジョの確率」)、チームのドクターでスタイル抜群のファイブ(アドリア・アルホナ「モービウス」)、そして凄腕ドライバーのルーキー、シックス(デイヴ・フランコ「彼女の面影」)といった知ってる役者さんも多く、それでいてそれぞれの特技を活かした個性豊かな面々。

特に他の方のレビューでも人気の高さが伺えたフォーが個人的には推せるなぁ!!刈り上げたスポーティーな髪型と「X-MEN アポカリプス」のエンジェル役などのベン・ハーディのミステリアスで端正な顔立ちのギャップがまたカッコいいんだけど、やっぱ特技であるパルクールが凄すぎ!!

他の映画にあるようなビルの屋上をビュンビュン飛び交うのはもちろんのこと、他の映画でもやらないような等間隔にある鉄骨と鉄骨の超ピンポイントなところにジャンプしたり、冒頭の大聖堂みたいなところの屋根から一気に駆け降りたりとまさに超人というか鳥人というか、そのぐらい頭抜けてカッコよかった。ただ、割と劇中ではピンチになりがちなので、冒頭の「ある人物」のあっけない退場もあって、いつ死んでもおかしくなくてハラハラドキドキしてしまうキャラでもあった。

で、肝心のアクション面だと、今までのベイだと、やはり「トランスフォーマー」シリーズの何やってるかわからないごちゃごちゃごちゃしたアクションがいい意味でも、時に悪い意味でも大味で持ち味な部分だと思うんだけど、「俺がNetflixと組んだらこんなこともできるんだぜ✨」的な形で冒頭から突きつけてくるカーチェイスシーンがすごい。

何やら敵に追われる形で、ワン、ツー、ファイブ、シックスが車に乗ってチェイスするシーンなんだけど、とにかくアクションが過多、めちゃくちゃなスピードとカーアクション、めちゃくちゃな銃撃戦、そしてめちゃくちゃな人死ととにかく情報量がすごくて具体的に何も語れないくらい絵的にヤバい。ただ過去作のように何やってるかわかんない感じは全然なくて、ここら辺はまだ観ていない「アンビュランス」含めて近年の作品での経験で更に腕を上げたのかもしれない、あれ、つーことは無敵じゃね?という感じでとにかく「面白いベイアクション」が堪能できる。

特に人死描写は容赦なくて、他のカーアクションだとしれっと描かないような車がぶつかったり、爆発した後の死体の扱いがこれでもかというくらいシーンとしては一瞬一瞬なんだけど、割と無惨に描かれていて人形のように吹っ飛ぶわ、投げ出された後後続の車に轢かれて死ぬわ、爆発で四肢が爆散するわで舞台となるイタリアが阿鼻叫喚の地獄絵図笑。こんな大事起こしたら、みんな存在を抹消された「ゴースト」なのに悪目立ちしまくりだろ!というツッコミも無駄に思えるくらいベイの「悪趣味」描写が炸裂しまくっていた。

ただ、そんな死地をくぐり抜けて多数の敵の包囲網をくぐり抜ける無敵のチームに安心しきっていると、なんとドライバーのシックスがチェイス中の事故によって呆気なく死んでしまう、えー。

ということで、そんなシックスの後を継いでチームに加わるのが元軍人のスナイパー、セブン(コーリー・ホーキンス「サバイブ 極限死闘」)。そんな新顔も加わり、遂に巨悪と戦う展開に入るんだけど、そこからもアクションがすごい。高層ビル群でのセブンの銃弾によってガラスが破られたプールの水が大洪水を起こしてのびしょ濡れ、足場最悪な中でのガンアクションだったり、豪華客船内でのチーム一丸となって戦うクライマックスアクションシークエンスだったりがあるんだけど、あれ?じゃあ指示出ししてるだけでワン演じるレイノルズはあんまり活躍しないのかと思っていると、元々は磁力のエキスパートということで、持ち前の発明である超磁力を操るスマホの武器がすごい!ひとたび発動すると敵が身に付けてる磁力に反応し、その瞬間敵が1人残らず船の壁や床にベターと張り付いてしまう姿は絵的な凄さもあって、まるでリアルマグニートー!!

しかも、敵の身に付けてるものだけでなく、身の回りの道具にも反応するのでナイフが敵にグサグサと刺さったり、消化器を放り投げると敵の顔面にぶつかって強烈な一撃をお見舞いしたりとそこだけひとたびサイキックアクション風味になるのがまた面白かった。

で、最後はなんだかんだ今回のターゲットをぶち殺して、そいつが支配していた国も平和になってめでたしめでたしな感じで終わるんだけど、どうやらまだ残り3人くらい狙いを定めた巨悪がいるようで、これだったら2、3とシリーズ化もチームメンバーを変えたりしながら狙えるんじゃないかな。

まぁ、シリーズにするならば、めちゃくちゃお金がかかりそうな作品ではあるが、Netflixでこれだけお金をかけたベイ映画が観れるならば、映画ファンとしては何も文句を言うまい。とにかく面白かったです!
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