【平祐奈さんの魅力が炸裂！】
難病もの映画です。
これはもう、主演である平祐奈さんの魅力に尽きますね。
眉がくっきりと太い平さんは、美少女ながら単なる可愛子ちゃんではなく、どこか意志の強さを秘めたヒロインにぴったり。
この映画でも、いまだに治療法がないALSに冒されながらも、必死に生きる高校生を見事に演じています。
途中、同じ病気に悩まされている年長者のお宅を訪れるシーンがある。
ここが優れていると思う。
闘病生活の先輩から、色々教わるというのは、病気にかかった少女と彼女を支える彼氏という二人だけの話に幅を持たせる機能があります。このシーンはもう少し長くても良かった。
同様に、途中で彼氏が剣道の試合に挑むシーンにはもっと時間を割いても良かったと思う。
この種の話は、いかに話にふくらみを持たせるかが大事なので、彼氏自身の生き方だって大事だからです。
上に書いた先輩が教えてくれたように、彼氏が彼女のことにかかりきりになったらやっていけないんですよね。
だから、ヒロインがクラスメイトに事情を打ち明けて助力を求める場面は、説得力がありました。
平さん、徐々に病気が進行する過程はうまく演じていたけれど、キスシーンは硬すぎましたね。もっと積極的に行かなきゃ（笑）。
ふたりだけの旅行でも、もっと大胆なシーンがあってよかったと思う。
「まだ体が動く今のうちに」という設定なんですから。
ラストは、未来に希望をつなぐ含みがあって、見事でした。彼氏の進学も含めて。
平祐奈さん、ここ一、二年ほど、主演映画がなぜかちょっと途切れていた感じがありました。
この間に浜辺美波さんや清原果耶さんが若手女優として台頭してきていた。
しかし浜辺さんより2歳年長の平さんも、20代前半の女優を代表する存在。
小松菜奈さんと浜辺美波さんの中間の年齢ですから、女優としてはまだまだこれからです。
どんどん映画に出て、存分に魅力を発揮してほしい。
応援しています！
