消防士の彼氏と付き合ってる女の子が、彼氏を亡くしてから、自分でしっかり歩いていけるようになるまでの話。
湯浅監督がまさかの超ドストレートな物語で客層なり世間的なものとのマッチングは悪いのかもなと思ったけれど、湯浅監督らしい絵が動くことに対する快楽はあってよかった。
湯浅監督なりのマジョリティ受けとのバランスどりを狙った実験作だと思うんだけど、その結果今までの映画に比べると物語自体のグルーブ感のない物語になってしまったので受けは悪そうではある。
登場人物がちゃんと愛おしく思えるような生きたキャラクターになっていて、だからこそ悲しいし切ないけど、良かった。
エウレカセブンでのサーフィン(リフ)描写に格好良さをめちゃくちゃ感じてアニメの凄さを学んだ自分としては、湯浅監督の描いたサーフィン描写を見ることができて湯浅さんが描くとこうなるのかとありがたさを感じた。
車炎上からのみなとがいなくなる可能性を理解するまでのシーンの展開が唐突すぎて説明感強いのがよくない。
音楽が悪いわけではないものの決して良い曲でもないのが勿体無かった。
