Yuri

きみと、波にのれたらのYuriのレビュー・感想・評価

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
4.5
すっっごい泣いた(;~;) 相変わらず食べ物描写は美味しそうじゃないし、背景描写が時々、雑過ぎるし、ザ・アニメでリアルさには欠けるのですが、大切な人が亡くなるということをとても繊細にエモーショナルに描いている一点が、非常に突出している作品です(*^▽^*)♪ ひな子にとっては恋人が、洋子(声:松本穂香)にとっては家族が、山葵(声:伊藤健太郎)にとっては友人が突然いなくなるという喪失感とそれを乗り越えようとあがく姿を三者の立場から描き、クライマックスで一本のうねりとなり昇華されていくのが、素晴らしかったです(*^¬^*) 三人を通して港の気持ちまでも伝わってきて、多分、アニメ映画では10年以上振りの号泣でした。主人公を男女どちらでも描けるところと、子ども向けも大人向けラブストーリーもいけるところは湯浅監督の強みだと思います。川栄ちゃんと片寄さんに最初からカップル感満載で歌わせ、主題歌もガンガンかけて、一気に世界観に引き込むところと、クライマックスの想像を超えるダイナミックな展開もセンス凄いなと感心しちゃいます。クライマックスのジェットコースターサーフィンは想像したら本当に怖くて、アニメなのに体が強張ってしまいました(>_<) キャラクターもそれぞれ個性強めでわかりやすいし、気付いたら夢中で、切なさでいっぱいになっていました。新海監督の純粋結晶型(同じ世界観をひたすら追究する)と似ているようで真逆で、前作と同じ海を舞台で設定も似ているのに、ここまで毛色を変えられるのはスゴいですw(*゜Q゜*)w 誰もが聞き覚えがあるような懐メロチックな主題歌も爽やかで、夏休みど真ん中に観たい作品です(*^O^*)
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