【あまりにも眩しすぎるリア充青春映画】
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マインド・ゲームをはじめ、天才的とも呼べる演出で独特の魅力を持つ湯浅監督作品。前作の「夜明け告げるルーのうた」では高い評価を獲得。
今作は、若者に向けたバリバリの青春映画となっている。
とにかく、主人公の女子大生(ひなこ)とイケメン消防士・港のイチャつきぶりが半端無い。さすがに男一人で観ると哀しささえ感じる。デートムービーとしては、これ以上のものは無いだろうが…。
アニメーションの質は流石の湯浅・サイエンスSARUである。
波の描写は非常に美しく、オムレツや卵焼きは調理から丁重に描かれる。主人公達や消防士達の活躍も躍動感があり、見応えは相当なもの。
最終的には主人公(ひなこ)が中盤のある出来事を乗り越え、成長する=波に乗るというテーマ性もいい。吉田さんの脚本の良さが光る作品だ。
昨今は若者向けのアニメ映画が増える中、今作もしっかりと独自性を実現する事ができた作品。(眩しい描写に耐性があれば…)夏に向けておススメしたい一本だ。