柏エシディシ

SHADOW/影武者の柏エシディシのレビュー・感想・評価

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)
2.0
近年チャン・イーモウが定期的に繰り出してくるヘンテコお洒落武侠アクションの新作。
まぁ、個人的には華麗にスルー案件なんですが、予告編で見た刃傘(?ソードアンブレラ?)を使ったケッタイなアクションに興味を持ち、滑り込み鑑賞。

水墨画をモチーフにしたと思しき、黒と白で統一された美術や衣装、セットはなかなか美麗。
これだけ単色の世界だと、退屈な画面になりそうだけれど、そうなっていないのはさす巨匠の為せる業か。
舞台設定や展開に関しては、ツッコミポイントだらけですが、まぁこの人のこの手の映画はこんなモンだからw

立ち上がりはプロットが飲み込みにくかったのだけれど、敵将父子が登場した辺りで、三國志のアレか、となってからは割と整理して観れたけれど、やはりビジュアル的な面白さに比較して、ドラマも演技も求心力に欠けて、やや退屈しないでもなく。むーん……
仮に本作が無名の監督の意欲作ならば、面白いこと考えるなぁぐらいに評価はしたと思うのだけれど、巨匠チャン・イーモウですからねー
もう少し、ケレン味と中身のバランスを取れた作品を期待して良い気がするのです
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