アダルト配信サービスで日々、順位を上げるために活動しているローラ。
ある日、いつものようにサイトを覗こうとするとアカウントが使えなくなっていた。
不思議に思っていると飛び込んできたのは自分がライブ配信中であるサムネイル。
そこには、自分にしか見えない誰かが自分の部屋そっくりの場所で自分のアカウントで配信している姿があった…。
ホラー映画としてすごく独創的で斬新な面白さがあった。
偽のローラはアカウントを乗っ取り配信しているだけ、家の様子を配信したりして身バレが起きたりするが所詮悪影響はこの程度。
本物のローラを襲いもしなければ認知すらしていないように思える。
そもそもランキングを上げた結果身バレしている側面があるので、本物のローラが直面していた可能性のある被害レベルなのも面白い。
それでいてこの怖さはやはり目的が不明なことだろう。
アカウントを乗っ取って自分そっくりの何者かが配信、そして人気になって売り上げを取られる。
ハッキングが出来るなら、もっと上の順位の人間や直接金だけ取ればいいのにだ。
この意味不明な恐怖は他の映画でもかなり類を見ない体験だった。
AIによる自動プログラムか幽霊やシェイプシフター的な存在による物なのか。
その辺の分からなさもとにかく怖かった。
直接的な表現やジャンプスケアを使わないホラーとして、もっと高く評価されるべき作品だと思った。
あと音楽もショー感覚のノリの良さがあって内容とのギャップが効いていて最高だった。
