青春ちょっと手前、思春期終わりかけの多感な女子の心の内を丁寧に丁寧に描いたエモが過ぎる良作。
甘酸っぱくて、ほろ苦い。皆体験したであろう、「あの時期」がテーマなのでストーリー自体にそこまで起伏があるわけではない。描写の細かいヤングアダルト向け小説を読んでる感じ。
てかなんでそんなことで悩んでんだよ!とかツッコミも入れたくなるぐらいなんだが、確かに、くだらない事やちょっとしたことが一大事だったなあと、フラッシュバック体験してしまった。
スケボーで出来た傷もかさぶたになって剥がれるように、若いうちは新陳代謝や免疫力が活発だから化膿しかけた人間関係も、膿出して唾つけとけば(汚いもんはきだして即対応すると)なんとかなるもんなんだよなあ。
それを放っておくと、大人になったら大変な事になるぜ!ってのをタンポンの話のくだりに匂わせてるんじゃないかなって気がしたけどそれは勘繰りすぎかな。
ジュノとか、レディバードとか、ワンダーとかそのあたり好きな方にオススメ。