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スケート・キッチンのshinyaのレビュー・感想・評価

スケート・キッチン(2018年製作の映画)
4.0
MiuMiuの「Miu Miu Women’sTales」の1本として、クリスタル・モーゼル監督自身が発表した短編『That One Day』を長編化したのが本作。(短編はYouTubeで視聴可)
実在するスケーター集団"スケート・キッチン"の女の子たちがキャストとなり、思春期の少女たちの日常を描いた青春物語。

短編はMiuMiuなんでよりファッショナブルな衣装ですが、本作はよりストリートよりのファッションで視覚的にも面白い。
黒人の女の子が派手なヌーブラしか着けてない時もあって驚き!

音楽もjunior seniorから始まり、今時のkhalidなどをバックにNYの街中をスケボーで走り抜ける姿はなんとも心地良い。

物語は親、恋、友人関係の問題という思春期あるある三本柱で構築されてますが、出演してる役者陣の存在が素晴らしくて(特に素人の)、見飽きさせない。
役名はあるが、リアルな人たちが演じてるので、存在だけじゃなく、スケーティングも会話などもリアリティ溢れる。
女の子たちがアソコを見せ合うシーンや、男たちの溜まり場での即興ラップとか観てて楽しい!

今作はあの頃にしかない煌めきが刻印されている。それはキラキラしたものだけではなく、ヒリヒリやドロドロもだ。
青春の輝きはどこを取っても乱反射する。
青春に年齢は関係無いと思っているが、若さ故に放つ輝きは確実にある。
刻々と過ぎ行くその瞬間が永遠では無いと知っているからこそ、観ているだけで切ないのである。

そしてなにより、ジェイデン・スミスはいくつになっても生意気そうなのである。
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